ピアノコードを独学で覚えよう – dimコード

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こんにちは。Noriです。

 

今日はdimコードについて書いていこうと思います。

dimはdiminishの頭3文字を取っていて読み方は「ディミニッシュ」となります。

 

 

diminishは「減らす」という意味がある英単語ですね。

前回の記事で出てきたsus4コードについているsus同様、この英単語の意味からこのコードについて探っていきましょう。

 

ちなみにsus4コードについては下の記事からどうぞ。

ピアノコードを独学で覚えよう – sus4コード

 

 

さてdim。減らすという意味だといいました。

 

一体なにを「減らす」のでしょうか。

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dimコードにおける「減」とは

dimコードの構成音は、ルートがCの場合「ド ミ♭ ソ♭」となります。

dim

この記事でも出てきましたが、コードの性格を表す3度の音はdimコードの場合ミ♭ですね。

 

ということはですね、このdimコードはグループとしては「マイナー」に属するんですね。

3度がフラットしている場合は「マイナー」に分類されます。

 

 

このことからdimコードは「3和音マイナーコードの5度の音が半音下がったコードだ」という事がわかりますね。

 

 

さてここで少しだけ音楽理論の用語のお話です。

音楽における度数において、半音分の変化を表すときに「短」や「増」や「減」を使って表すというルールがあります。

 

詳しく書くと中々にややこしい記事になるので今は置いておいて、ここでは二つだけ。

 

 

・4度、5度に関しては半音上がると「増」を、半音下がると「減」を使う

——2017.01.20 追記——

ごめんなさい!僕ここに1度も書いちゃってました。

1度に対しては「減」はありません。「増」のみです。

混乱させてしまった人がいたら申し訳ありませんでした。

—————-

 

・2度、3度、6度、7度の音は半音上がると「増」を、半音下がると「短」を使う

 

というルールがあります。

※「短」があるのに「長」は無いのかという話しですが、もちろんあります。が、度の話しをしだすと丸々1記事かけてしまうので今回はスルーします。

度についてはまた改めて書きますね。

(書きました→度についての詳し話

話しをもどして。

このルールによると、「5度」の音が半音下がると「減」という表記を使って「減5度」という表記になる、という事がわかります。

 

つまり、ルートCの場合でみると、3和音のマイナーコードの「ド ミ♭ ソ」の5度の音(ソ)が「減5度(ソ♭)」になるとdimコードになると言えるという事ですね。

dim_2

そして出てきました。「減」という言葉。

冒頭でも触れたdiminishの意味でもある「減」という言葉はここから来ているといってもいいのではないでしょうか。

 

減らすという意味というよりは、5度が半音下がるという意味ですね。

 

イメージとしてはまぁ「減らす」というイメージになるんですかね?

この辺はネーミングした人のみぞ知る、という感じでしょうか…笑

 

 

まぁとにかく、dimコードの考え方はこんな感じとなります。

そんなに難しくは無かったかなと。

 

dimコードの覚え方

 

ここまでで、dimコードは「3和音のマイナーコードの5度の音が半音下がった音」という事はわかりました。

 

では次に、このブログお馴染みの鍵盤を数えて覚える覚え方を見ていきましょう。

 

「マイナーコードの5度が下がるだけなんだったら別にそれで覚えるよ」という声がきこえてきそうですが…

 

まぁ普通に考えるとねそうなんですよ。勿論ね。

ただねコードの世界にはいるんですよ。

 

5度だけ半音あがるコード」ってのが笑

 

僕これのせいで「あれ??どっちだっけ?dimは下がる?上がる?」とよくなるので…笑

 

 

それに覚え方のアプローチを増やしておくと言う意味でもいろんな覚え方を知っておくのは良い事だと思いますので。

 

 

ではみていきましょう。

 

凄く規則正しい並び方のdimコード

 

さて鍵盤を数えてみましょう。

 

ルートをCとする場合、Cから次のミ♭まで鍵盤何個でしょうか

ド→レ♭→レ→ミ♭。はい4つですね。

ちなみに言うとこれは3度より半音狭い関係なので「短3度」です。

dim_3

ではお次、ミ♭からソ♭まではいくつでしょう

ミ♭→ミ→ファ→ソ♭。なんと同じく4つです。

dim_4

そうなんですね。

dimコードはルートから4つずつ鍵盤を上がっていくだけで作れちゃうコードなんですね。

 

ちなみに特には触れてませんでしたが実はdim7コードという物がありまして。

これはルートCの場合、最後に積んだソ♭からまた4つ進んだラの音を積んだ

「ド ミ♭ ソ♭ ラ」という構成音になります。

dim_5

更に面白い事にこのラからまた4つ進むとなんとルートに戻るんですね。

dim_6

(数字が一杯ですみません…笑)

 

4つずつ進むだけの延々ループ。面白くないですか?

 

そして非常に覚え易いですね。笑

 

ルートから4つずつ鍵盤を進んだ音を積んだ音がdimコード」という事です。

 

まとめ

 

・dimコードは「マイナーコード」に属するコードである

 

・コード構成音は3和音のマイナーコードの「5度」の音が半音下がった構成音である

 

・5度が半音下がることを度数の世界では「減5度」という

 

・diminishの「減らす」という言葉の意味はこの「減5度」から来ている。

 

・dimコードはルートから4つずつ鍵盤を進んだ音を積んだ音

 

 

まとめるとこんな感じになりますね。

 

いかがでしたでしょうか。dimコード。

 

3和音のマイナーコードの5度が半音下がったコード

 

ルートから4つずつ進んだ音

 

好きな方で覚えちゃってください。

 

このコードを使えるようになると一気に曲の幅を広げる事が出来ます。

使い方まで書いていると記事が長くなりすぎるので、今回は書きませんが是非使えるようになって欲しいコードだと思います。

 

「えー使いかたも知りたいよー」という人は

「パッシングディミニッシュ」という言葉を検索すれば使いかたを教えてくれているサイトが一杯でてきます。

 

今回の記事で疲れてなければそちらも見てみると面白いかもしれません。

 

というわけで、今回はdimコードについてでした。

 

次回はさっきもちらっと出てきた「5度が半音上がるコード君」です笑

 

それでは。

 

 

―ーーーーー追記ーーーーーーー

 

えーこの記事ではdim7コードについてはすごく軽くしか触れていなかったのですが、気をつけなければならない点が一点あったのでそれだけ追記です。

 

dim7の「7」はこれまでの記事で出てきた「7度」とは違います。

この記事ではルートCにおけるdim7コードは「ラ」の音を足すと書いていたので、その時点で気付いた方もいらっしゃったかも知れませんが…。

 

ここでの7度は「減7度」の音が使われているんですね。

…そう、本編で書いた

・4度、5度の音に関しては半音上がると「増」を、半音下がると「減」を使う

 

・2度、3度、6度、7度の音は半音上がると「増」を、半音下がると「短」を使う

 

の二つのルールをちょっと逸脱していたのでこの記事では軽くしか触れてなかったんです。

 

ちょっと説明をすると…

 

4度,5度に対して半音下げるときに使うと書いた「減」ですが

 

2度,3度,6度,7度に対しても実は使えます…笑

 

ただ、意味が変わってしまいまして

 

「減」を2度,3度,5度,7度に対して使うと「短からさらに半音下げる」

 

という意味になるんですね。。。

ルートCで見ると、Cからの7度は「シ」ですね。そしてそれを半音下げると「短7度」となり「シ♭」となります。

 

そして「減7度」の場合はそこからさらに半音下げて「ラ」の音となるんですね。

 

dim7は5度にも7度にも「減」は掛かってると言うことです。

 

…ややこしいですよね。だからあまり初心者向けの記事には書きたくなかったんです…笑

 

 

5度に対しての「減」は「半音下がる」

7度に対しての「減」は「短7度からさらに半音下がる」

 

と言う意味になり「5度」「7度」それぞれに「dim」が掛かっているという事になります。

 

つまり何が言いたかったというと

「Cdim7」と言うコードの場合

 

「Cdim7コードの「7」は、Cからの7度の音(シ)が乗っているんじゃなくって『減7度』が乗ってるんだよ」

「C7」や「CM7」などの「7」と「Cdim7」の「7」は別物だよ。

 

という事を言いたかったのです。

 

やっやこしいですね。書いてる僕もそう思います笑

 

徐々に理解していってください…僕もここは時間かかりました。

 

それでは、補足は以上となります。読んでくださりありがとうございます。

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4 件のコメント

  • Cdim7の構成音の話、大変参考になりました。
    何回聞いても7thの音がしない(6thの音がする)ので記事(他所の、です)が間違っているのかと思った次第です。

    さて、この論法で行くと、Cdim6の構成音はC、E♭、G♭、A♭、となるんでしょうか。
    そんなコードを見かけるまでは忘れておくことにします。

    • 早くアレンジャー初心者を目指す者になりたい様
      ブログへのコメントありがとうございます!
      dimコードはややっこしいですよねー!

      自分もこの減7度の事を理解するまで時間がかかったのを覚えています…w
      説明されているサイトや書籍もないんですよね…これまた。
      ご理解いただけたのでしたら幸いでございます!

      Cdim6…といったコードは僕自身は今まで見たことも無いのですが…w
      一応dim7の論法にのっとりますとdim(減)は5度にも6度にも掛かるという事になりますので

      C E♭ G♭ G

      という構成音になるのかなと思います!
      A♭ですとそれは短6度なので、減が掛かっている事にはならないかなと…

      いやでも見たこと無いですけどね!wこんなコード!w
      見かけるまで忘れておられてよいと思いますよ!w

      では、改めましてコメントありがとうございました!
      アレンジャー目指されているとのことなので、応援しています!
      また何か分からない事などありましたらお気軽にご質問くださいね!

      それでは!お互い音楽楽しんでいきましょうー!

  • こんばんは。初投稿失礼します。
    まだ、dimコードの関係を落とし込めてないので伺いたいのですが、dim=13♭5♭m7♭なのかと思っていますが、理解として大丈夫ですか?
    減は57に掛かるとの記事ですが、3は減や短ではなくmと考えた方が理解しやすくなりますか?
    Cdim7=CD#F#G
    という構成を思い浮かべてしまうのですが、こんがらがっていて、どういう風に考えていくといいのか分からなくて。
    m5♭コードにプラスm7♭という理解なんですが、まだなんだか不安で。
    ご指導頂けたら幸いです。

    • >弓鶴様
      初めまして!ブログへのご訪問、そしてご質問ありがとうございます!
      dimコードについての理解という事ですが書かれている通りの理解で大丈夫だと思いますよ!
      ただ、やはりCをルートとして考えた場合「減」という言葉のイメージ上D#、F#、Gと捉えるよりはE♭、G♭、Aと捉えた方がイメージとしては良いかなと個人的には思いますね。
      augコードが「増」コードなのでそれの対比として、という感じですが。

      そんなに難しく考える事はなく、Cmコードに減5度、減7度の音が乗っているからこの構成音の音は「dim(減らすという意味のある単語)コード」だというイメージで大丈夫だと思います!
      つまりそのまま弓鶴様が理解されているそのままで大丈夫という事ですね!あとは#ではなく♭として捉えられればもう完璧です。
      #と♭は音は同じでもやはりイメージとして#➡メジャー感、♭➡マイナー感、というイメージになりますので「別物だ」という認識を持たれていた方がいいかなと思います。

      頭がこんがらがってしまうのは僕自身もそうだったのでお気持ち凄く分かりますよ!w
      そういう時は一度寝て、次の日に改めて考えてみると「あれ、なんでこんな事で悩んでたんだ?」となると思います!

      大丈夫です、理解されている通りであってますので。
      あとはゆっくりとご自身の中に落とし込んでください。

      これでもまだ「???」となられる場合はじっくりとお話しますので改めてコメント頂ければと思います。
      ゆっくり楽しんで理解していきましょう!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    初めまして。中学の頃からバンドで音楽に関わって10年以上。 今までに身につけた知識、折角なんで皆さんと共有できればいいなと思いブログを始めました。 間違っている事があればご指摘ください…笑 理論の事以外にも、趣味のDTM関連の事や、ガジェット関連、アプリ関連など色々と好きな様に書こうと思っています。