DTMerのミックス上達のための3つの心構え

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はいどーも。DTMerのノリでございます。

いきなり話し逸れますけど、これなんて読むんですかね?w
「DTMer」…ディーティーマー?ディーティーエマー?

何となく格好いいから使ってるけど、口頭で言った事がないなと思った今日この頃です笑

皆なんてよんでるんだろ。

はい、てなわけで今回はコラム記事です。

一人でDTMやってる人間はどうやってミックス上手くなるんだろう?という事に対して自分の思うことを自戒も込めてつらつらと書いていこうかなと。

ミックスに「これ!」っていう正解はないですけど、それでもやっぱり「目指したい音」って言うのは皆持ってますよね。

気持ちのいードラムの音とか、喧嘩しないベースとバスドラムとか、ギターとシンセがそれぞれうまい具合に配置されて広がりを感じる音像とかなどなどなどなど。

ミックスの世界を知れば知るほど、これどーやってんだろ??という音作りやミックスは目に(耳?w)ついちゃうものです。

僕もDTMでミックスという物に触れてみてそれなりに頭に浮かぶ大量の「???」と戦ってきました。
そしてその試行錯誤の中で実際に「お。今俺上達したんじゃない?」と思った瞬間が何個かあって、その時おもった「なるほど!」を今回初心忘るべからずの精神でちょっと書き留めておきます。

果て無きミックス道…振り返った時に自分が残した道しるべはよく見えるようにしておいた方がいいでしょう笑

というわけで、よければお付き合いください。

プロが使ってる物使えば同じ音になる

はいいきなりとんでもなく見も蓋も無いサブタイトルです笑

いやでも僕が一番「なるほどな!!!www」って思ったのがこれでした笑

ミックスを始めたての時って皆フリーのソフトから手出しませんでしたか?

ただでさえめっちゃ高いDAWのソフト買ってオーディオインターフェースやらキーボードやら揃えてってした後なのでそこで金銭面は力尽きてて…
その上目の前に広がる訳の分からないDAWの画面に圧倒されて「これ…俺続けていけるのかな…」みたいな不安に駆られてる時なのでこれ以上の出費に二の足を踏んでいる時に飛び込んでくる「良質フリープラグイン」の文字。

僕は迷わずこれに飛びつきました笑

そしてまぁよく分からないまま一通りのプラグインエフェクトを入れて、「コンプレッサー 使い方」とか「リバーブ かけ方」とかで調べてミックスしてみるんですけど、思ったような音に全然ならなくってどうすれば…と途方に暮れるんですよね。

これ多分初期DTMerあるあるだと思うんですが、皆さんどうなんだろう…笑

僕はもうまさにこれでした。そして「やっぱりプロは凄いんだなー」とか思ってたんですよね。

これ、今思えば大変危険な思考です笑

そりゃね、そんなんでプロが作ってる音が作れるわけないんですよ…。

だってプロの人それ使ってないもの!

いや勿論プロはプロ仕様の機材をちゃんとしたテクニックで使っているので同じの使ったところで出音は違うんですよ?違うんですが、結局は

スタートラインにも立てていなかった

んですよ。僕は。

忘れもしないそれを思い知ったその瞬間…
ここから1年か2年後くらいかな?
WAVESのGold Bundleが2万円(それまでは10万とかしてた)くらいに値下げされて、意を決して購入してC4っていうコンプレッサーを使った時ですよ、

それまでめちゃくちゃ頑張って頑張ってホントに頑張って音を自分なりに作り込んでたピアノ音源に挿してたフリーのコンプレッサーをC4に差し替えた途端。

使い方もまるでわからないまま1分くらいちょっと弄っただけですよ?

音が劇的に良くなりました…。

もうこれはホント笑いましたね笑

無料と有料の壁の大きさを痛感した瞬間でした笑

勿論、フリーでも良いものはあります。使い方によっては「プロの音」にまでたどり着く事は出来るでしょう。
弘法筆を選ばずという言葉もその通りだと思います。

しかし、弘法さんもその境地にたどり着くまでには「良い筆」を使って「良い文字とはなんたるか」を知り、そこからどの筆でも達者に文字を書くに至ったとおもうんですよね!(完全に妄想ですけど!w)

「良い音」の何たるかは「良い機材」を通してでしか分かりません。
まずはそれを知り、スタートを切ってから自分の音探しをしましょうよ、ってことですね。

まぁ要するに、いいもん作りたきゃ金は惜しむな!って事です笑

その道のプロが使うって事はちゃんとそれなりの理由があるんです。
何事もそうですが自分のやりたい事への投資はちゃんとすべきだなと。そう思った瞬間でした。

門前の小僧習わぬ経を読む

さっきから弘法筆を選ばずとかなんか諺を使いたがってる人みたいになってますねすみません笑

次の「なるほど!」の瞬間はこちら。

お寺の前でよく遊んでいた子供がお寺から聞こえてくるお経を耳にしているうちにお経を読めるようになった、という意味のことわざです。

これはどういう事かというと、僕は当時バンドをしていたのでレコーディングとかもしようぜーっていう話しになるんですね。

そしてよく行くスタジオやバンド仲間からこのレコーディングスタジオが良かったよーと情報を仕入れレコーディングを行うんですが、そうなると当然ミックスの現場に直接かかわる事が出来ますよね。

多分多くの所ミックス自体は時間がかかるので最初からの立ち合いは出来ないんですが、ある程度完成した時点で立ち合いで「ここもっとこうしてください」とかいうこちらの意見を言いながらミックスを進めてくれる時間があるんですよ。

もーーーこれが本当に目から鱗体験ばかりでした。

「ボーカルとバックの音源を分離させないようにディレイってこんな深くかけてたん!?」

とか

「同じトラックにリバーブ3台もつかってるやん!?」

とか

「トラックによってコンプレッサー使い分けてる!ってことはそれぞれの特徴によって同じカテゴリーの物でも使い分けていかなあかんのか!」

「こんな波形処理の仕方が!?」

などなど、もうね。ここでは書ききれないくらい得る物がありました。

特に僕はこの頃にDTMを始めたのでその興味津々っぷりや周りのメンバーが若干引いてたくらいです笑

厳密には「門前の~」とは若干違うのかもしれませんが、でもやはりプロの人が実際にミックスしている現場を見ると言うのはどんな雑誌、動画で得る情報よりも大きいです。
なにせ素材は自分が弾いた音ですからね。

録音した音がブラッシュアップされていく過程を見るのは本当に勉強になりますよ。

僕の場合は自分のバンドがあったのでこれで色々と得られましたが、自分一人のDTMの場合でも自分が弾いた音をオーディオ化して持ち込めばプロのミックスを受けられますからね。

立ち合いの段階でプロのエンジニアさんがやっている作業を見ることは可能です。

もうこの段階で得られる「なるほど!」は本当に自分の血となり肉となる事請け合い。

絶対にすべきだと思いますよ。

世に出ている物は全部僕らと変わらない、同じ人間が作ってるんやで

そしてとりあえず最後の「なるほど」はこちら。

これ、この思考に至るまでには結構な時間がかかるかなと思うんですが、お金と交換で手に入れられる音源は全てが正解だと思うのはやめましょうという事ですね。

お金を払う物な以上それは恐らくプロのエンジニアが手掛けた物ですよね。
メジャーの人達の音源なら尚更。

でもだからと言ってそれは「正解」ではないんですよ。

大好きなアーティストが出してる音源も「正解」ではないんですよ。

僕も音楽やって来て、色々なプロのエンジニアさん、世に出回っているCDを手掛けている方々などとも関わらせて頂き色々とお話しを聞く機会もあったのですが、その中で感じるのは「皆さん人間やなー」という事なんですよね笑

いや当たり前だろ!って話しなんですが、でも実際皆さん好きなアーティスの音源を聴く時ってそれを作り上げた裏方の人達の事って気にしますか?
多分ですけど、ほとんど気にしないと思うんですよね。

テクニック云々には耳が行くかもしれませんが、やってる人にまではあまり意識が行かないのではないでしょうか。

でもですね、実際は僕らと変わりのない、お酒が好きな、話しが好きな、冗談が好きな、たまに手も抜く、そんな人間が試行錯誤を重ねて作り出した音源なんですよ。

勿論皆さん仕事にプライド持ってやられてますし、その道をずーっと歩まれているんだから知識も豊富です。プロなんですから。

でも、やっぱり僕らと変わらない「人間」がやっている以上それが常に「正解」なわけは無いんです。
やっておられる本人が「こうかなーあぁかなー」とミックスの最中に漏らしながらやってるんですからね笑

巷に溢れる「それらしく見えるよう飾られた音源」もそんな試行錯誤を経て出来た「人間の仕事」なんです。

プロの人が作ったから正解という思い込みはとても自分の考えを狭めてしまう危険な考えです。
プロも自分達と同じ人間。

時間がない中締め切りに追われ出来てしまった音源もあるでしょう笑

機材トラブルと戦い苦渋の策ながらいつもと違う機材でやらざるを得ない時もあったでしょう笑

そういう所に思いを馳せて聴いていると、音源の中に自分なりの違和感とか、「ん?これ、ちょっと好きじゃないかも?」っていう点にも気付けるんじゃないかなと思うんですよね。

そしたら「自分ならこうするよなー」って言う考え方も出てくると思うんですよ。

さぁ、どうですか。おこがましいかもしれませんが、「プロ」と同じ土台に立てた気になりませんか。

そこから同じ人間がやってんだから自分にも出来るはず!っていうポジティブな思考にも繋げられるんじゃないかなと。思うんですよねぇ~。

それがスタートラインに立つてことなのかなーって。

好きな物でも神格化は良くないなと…

今まで関わらせてもらった人から感じた「なるほど」でした笑

まとめ

てなわけで、今回は自分の今までの音楽人生を通して感じた「DTMerのミックス上達のための3つの心構え」でした。

これからも続ける限りはこういった「なるほど!」は増え続けると思うんですが、それをしっかりと自分の物にして、自分なりの音楽ライフを模索していければいいなーと。
終着の見えない道を眺めながら思う次第です笑

それではまた次回。

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2 件のコメント

  • いつも読んでいます
    今回の記事も非常に興味深く参考になりました!これからは自分に投資するお金を惜しまずに使っていきたいと思います

    質問なのですが「門前の小僧習わぬ経を読む」の段に書いてある「自分の音源をオーディオ化して持ち込む」というのは、具体的にどういう手順を踏むことでできるようになるんでしょうか?
    このブログを参考に作曲してみたのですが、書いてある通りプロのMIXが受けられる経験というのは何事にも代えがたい経験だと思ったのでぜひ受けてみたいです・・・

    • >めいめい様
      初めまして!ブログいつも読んでくださっているという事で、ありがとうございます!
      共感して頂いてとても嬉しいですw

      自分の好きな物にお金をかけると世界がホント劇的に広がりますからね!借金してまで…は絶対にだめですが無理のない範囲で自己投資はお勧めいたしますよ~w

      さてでは早速ご質問に答えていきますね!

      今回は

      「プロのミックスエンジニアさんの所に自分が作った曲を持ち込んで、ミックスをして貰う。その際に自分も立ち会う」

      という状況を目指すという感じですね。

      まず一つ確認としまして、作曲は何かDAWソフト(CubaseやPro Tools、Sonarなどです)を使ってされていますか?
      大前提として「自分の音源をオーディオ化して持ち込む」というのはこれらのソフトを使っている事が大前提です。

      まだピアノやギターで作曲をしてそこに乗せる歌を考えた、という段階でしたら別のやり方をしなければなりませんのでご注意ください。
      その場合はここから書く事は飛ばしてください。これの次にそのやり方かきますね。

      ——-何かDAWソフトを使用して作曲をされている場合——–

      1.録音したものをトラックごとにWAVという形式に変換(これをオーディオ化といいます)
       ↑お使いのソフトによってオーディオ化はバウンスと言ったりオーディオミックスと言ったりそれぞれ違いますのでお使いのソフトの使い方を調べてみてください。
        この時もし何かエフェクトを使っていたりする場合はオフにして、必ず0:00の所から全トラック書き出してくださいね

      2.オーディオ化した物をUSBメモリーなどに保存

      3.ご自身がお住まいの所から足を運べる範囲内で持ち込み音源のミックスを受け付けているレコーディングスタジオを探す

      4.値段と睨めっこして予算の許す所をピックアップしてからそのスタジオに電話して「自分の音源をミックスしてほしい」と伝える
       ↑この時このような事をするのは初めてである事をしっかり伝えてくださいね。
        スタジオによってやり方が違ったり、持ち込む際の条件が違ったりするので分からない点は分かるまで話しを聞いてください。

      5.後はスタジオの人の指示に従ってUSBメモリを持ち込みお任せする

      ————

      と、とてもざっくりとした段取りですがこういう手順を踏む事で持ち込みができます!

      恐らく「WAVという形式に変換」という段階が一番知識がいる部分かなと…w

      この部分はめいめいさんがどれくらい知識を持っておられるかでどこまで書いたらいいのか変わって来る部分でもありますので
      「レコーディング ミックス 持ち込み」などで調べて頂いて注意点ややり方など調べ頂けたらなと思います!

      あとは直接ミックススタジオさんにお聞きしちゃうのも大事ですね。

      以上がDAWソフトを使われている場合の音源の持ち込み方法になります!

      ではお次
      ——-まだDAWソフトは持っておらず、ピアノやギターのみで曲を作った場合——–

      こちらは弾き語りの状態で曲を仕上げてしまう、という前提になってしまうのですが

      ・とくに何も考えずレコーディングスタジオに連絡を取ってレコーディングからミックスまでお任せしちゃおう!

      ってしてしまうのが一番早いかなと思いますw

      スタジオでエンジニアさんに手伝って貰ってレコーディングをするというのもとてつもなく貴重な経験ですし、マイクの取り付け方や実際のレコーディングの際のエンジニアさんとのやり取りなど
      めちゃくちゃ血となり肉となる経験になる事は請け合いです。

      レコーディングしたものは勿論ミックスまでして貰えますし、その際に「立ち会いたい」とお願いすれば可能な範囲で応えてくれると思います。

      ちょっと予算はかかってしまいますが(レコーディング代+ミックス代)楽器一つ持って行くだけでいいので手軽にとても貴重な経験が出来ますよ!

      ———————-

      と、二つのパターンをとてもざっくりとですがお話しましたがいかがでしょうか?

      多分これだけではどっちのパターンであれ不安や疑問はぬぐい切れないというのも分かってはおります!w

      ただこれ以上詳しくはコメントの返信の場では限界がありまして…

      本当にもっと詳しく知りたい、本気でミックスをプロにして貰いたい!とお考えの場合は僕も本気で応援したいと思いますので、個別にメッセージ頂ければ可能な限り相談には乗らせて頂こうと思います。
      一応ツイッターが

      @nsmusicbox

      こちらで

      メールが

      nsmusicbox★norisroom.net
      ★を@に変えてくださいね。

      になりますのでどちらでもお好きな方にメッセージ送って貰えれば対応させていただきます!
      DMの方が早く対応は出来るかと思います♪

      お気軽にどうぞ~!

      ではこの場はこれにて締めさせてもらいますね。

      コメントありがとうございました!
      お互い音楽楽しんでいきましょう!

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    初めまして。中学の頃からバンドで音楽に関わって10年以上。 今までに身につけた知識、折角なんで皆さんと共有できればいいなと思いブログを始めました。 間違っている事があればご指摘ください…笑 理論の事以外にも、趣味のDTM関連の事や、ガジェット関連、アプリ関連など色々と好きな様に書こうと思っています。