実はドを基準にした時と同じ数え方!?〜度の数えかた〜
前回の記事の続きになります。
Dの場合は隣→隣と鍵盤を移動するだけでは度は数えられないという話しでした。
では、続きを見ていきます。
今一度「ド」を基準にした時の度の数え方を見てみてください。
ですね。
そしてこれをまた少し違った数え方で数えてみます。
「ド」と「レ」の関係。「2度」だと言う以外にももう一つ言い方があります。
分かるでしょうか?
そう、それは「全音」の関係だということです。
勿体つけといてそんなことかい!というのもごもっとも!笑
でもこれがすごーく大事なんです。
では続いて「レ」と「ミ」を見てみましょう。
これも勿論「全音」の関係ですね。
では「ミ」と「ファ」は?
そう、「半音」ですよね。
ピアノをやっている人にとっては当たり前の事ですし、やってなくても小学校とかで習った…はず。習いましたよね?習ってなかったらすみません笑
「ミ」と「ファ」の関係は「半音」なのです。
この「半音」の関係。これが諸悪の根元。もといミソです。
なぜか。
「ド」と「レ」は「全音」と同時に「2度」
「レ」と「ミ」も「全音」と同時にドから数えて1、2、「3度」
なのに!「ミ」と「ファ」は「半音」!もう一度言います「半音」!
にも関わらずドから数えて1、2、3、「4度」!!なんですよ!
数え方変わらないんですよ!「半音」なのに!
そんなに熱くなるなよって?そんなの普通に分かることじゃんって?
そう思えたあなたは素晴らしい…。
当時これにどんだけ引っ掛かったか…笑
自分がアホと言われればホント、アホなんですけどもね……
当時は基本独学でやっていて、理論本とかにはドを基準にした部分しか書いてなくって次から当たり前のように「ではドで見たとおりにして、レの3度上は⚪︎⚪︎ですね(答えになるので伏せますが)とか書いてあるんですもん。
「え、レから3つ目の鍵盤だからファじゃないの?」と勘違いしていた僕は大混乱ですよ笑
今流行りの厚切りされたジェイソンさん並に「ワァァァァァイ!?」つって。
なんかこれが言いたかったからこれやったみたいな流れになってますねこれ。
いや違うんだ。ホントに悩んだんだ。
皆こんなところすんなりクリアできるもんなのかなー。出来るんならいいんですけども。
[ad#co-1]ルートDの3度は結局なんだ
1度から4度の関係はさっき見た通り。
数え方としては「1度」から隣に向かって「全音」→「全音」→「半音」と数えなければならないんですね。
勿論ドレミファソラシドでは「ミファ」と「シド」が「半音」の関係なので
1度からの数え方は
1度から「全音」→「全音」→「半音」→「全音」→「全音」→「全音」→「半音」
(矢印あまりに汚いので書き直しました笑)
で数えなければなりません。
これが「度」の秘密です(大げさ?笑)
さて僕の屍を超えてようやく見えてきました。
それでは今一度
「レ」を基準にした際の「3度」はなんの音でしょうか。
1度から3度までは「1度」からスタートして「全音」→「全音」と進みましたね。
鍵盤で言うと
「1度の鍵盤から黒鍵を含めて5つ分すすんだ音」
となります。これが1度と3度の関係。
では「レ」から「全音」→「全音」、もとい鍵盤5つ分と進むと?
「ファ#」ですね。
そう、「レ」からの「3度」は「ファ」ではなく「ファ#」だったんですね。
ようやく解決です笑
それでは5度は?
1度から数えて
「全音」→「全音」→「半音」→「全音」とすすんだ音ですね。
鍵盤で数えたら1度から8つ分です。
ただまぁ1度から毎回数えていたらいかんせん遠いですね。(別にこれでもかまいませんが)
なので3度の所から数えちゃいましょう。
3度からは3度の鍵盤も含めて「4つ進む」です。
3度の音「ファ#」から4つ進むと?
「ラ」ですね。
というわけでこれでDグループの「1度」
「3度」「5度」が出揃いました。
「レ ファ# ラ」です。
そしてこれがDのメジャーコードです。
さぁどうでしょうか。一覧表で見てもDメジャーの覧にぴったり正解ですね。
この法則こそCDEFGAB全てのルートで応用が出来そうじゃないでしょうか。
試しにEで試してみましょう。
Eのメジャーコード(1度 3度 5度)を探しましょう。
E(ミ)を基準に基準から5つ分、そこからまた4つ分進んだ音がそれぞれの音ですね。。
「ミ」「ソ#」「シ」となったでしょうか。
コード一覧表で答えを合わせてみてください。
ぴったりですね。
では次はFでやると?
F(ファ)を基準に5つ、そしてそこから4つと進めると…
「ファ」「ラ」「ド」となりますね。
答え合わせしてもぴったりです。
どのグループにもこれが当てはまりますね。是非全部で試してみてください。
全部あってれば完璧です。
メジャーコード制覇です。
説明長くなりすぎましたが、メジャーコードのルール、これで理解できたでしょうか?
まとめ
まとめたらびっくりするくらい簡単で単純な話です。
「基準となる音から鍵盤で5つ目、またそこから4つ目の音を和音にした音がメジャーコード」
たったこれだけの事です。
これが言いたいがためにすんごく語ってしまいました…笑
まぁでもホントにそういうことです。
「度」の説明なんかは頭の片隅にでも置いておいてもらえたらオッケーです。
今度だれかに説明をする際にでもドヤ顔で説明出来るだけってなもんです。
面倒ならこのブログを紹介しちゃってください。
まぁ今後ブログでこの「度」は説明で使って行きますが、別に覚えずともその都度この辺りの記事に戻ってきて思い出す程度でいいと思います。
そうしているうちに覚えられればラッキーくらいのスタンスでいきましょう。
ではこんな感じで次回から一覧表Cグループの右へと進んでいきますね。
ここまでしっかり理解出来ていたら次からは簡単だと思います。
では、今回はこの辺で。
コードについての記事はこちらにまとめてありますので、また是非他の記事もご覧下さい。
–追記–
正直言うと「度」についてはもっと細かく説明出来てしまうんですね。
上の説明だけではホント言うと不十分な所もあります。
ただそれを説明しだすとまた長くややこしい記事になってしまう…笑
また、「コードの理解」という範囲ではこの範囲で十分ではないかなとも思うので、あえてここまでの事しか書いていません。
「度」についてはまた詳しく書くかもしれませんが…それはまたの機会にということで。 書きました→記事はこちら
ずっとわからなかった度数の話がやっとわかりました!!ありがとうございます!!
>みなみ様
わー!コメントありがとうございます!
こういうブログってあんまりコメントつかないので、そういう物だと割り切ってましたが、いざつくと「!?」ってなりますね笑
嬉しいです。ありがとうございます^^
度数ってホントに奥が深いというかなんというか。
独学だとなかなか理解できないですよね。
お力になれてとても嬉しく思います!
お互いこれからも音楽楽しんでいきましょう!
[…] ピアノコードを独学で覚えよう – メジャーコード その2 […]
こんばんは。とても分かりやすく参考にさせてもらっています。
鍵盤で数える方法がどうしても自分に合わず数字で考えたいと思っているのですが、数えかたがおかしいのかどうしても間違ってしまいます。1度とは全音の関係ということで考えると、
例えばDのメジャーコードの場合
1度レ
2度ミ
3度♯ファ
4度♯ソ(半音上がっているのでそこから1度上げると結局半音上がったところになると思うのですが・・・・・・)
5度♯ラ
といった具合でどうしてもうまくできないのですが、何がおかしいのでしょうか?
自分が鍵盤で数えないばかりに出てきてしまった質問ですが、回答してもらえると嬉しいですm(__)m
>名無し様
はじめまして!ブログへの訪問とコメントありがとうございます!
名無し様が混乱されている部分は僕がまさに引っ掛かってしまったところですので親近感を感じざるを得ません…笑
そこはホントに混乱しますよね…
早速お答えしていきます!
1度は確かに全音の関係なので、名無し様がそう思われるのは無理ありません。
ただし、音楽の世界では
1度 ― 2度 → 全音
2度 ― 3度 → 全音
3度 — 4度 → 「半音」
4度 — 5度 → 全音
5度 — 6度 → 全音
6度 — 7度 → 全音
7度 — 8度(1度と同じ音) → 「半音」
というルールになるんですね。
数字だけ見てると1,2,3,4,5,6,7と同じように増えていくように見えるのでどうしても混乱してしまうのですが
ド レ ミ フ ァ ソ ラ シ ドと数える場合、ミとファ、シとドの関係は「半音」なのです。
ドレミファソラシドはCメジャーですが
これをDメジャーにした場合
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド#となるんですね。
Dメジャーでの「ファ# ソ」の部分がCメジャーにおけるミファの関係と同じになります。
鍵盤が数えるのが苦手、と言われるのであればこれはもう覚えるしかないと思いますので少し難しいかと思うのですが、「そういうもの」なのです…笑
3度と4度の関係は「半音」
7度と8度(1度)の関係も「半音」
なのでご質問の例にのっとりますとDメジャーの3度と4度は3度がファ#、そして4度はそこから「半音上がった」ソ、となります。
ご質問頂いている中で言われているファ# → ソ#ですと「全音」の関係となってしまいますのでそこでつまづかれてしまっているんですね。
繰り返します
ド レ ミ フ ァ ソ ラ シ ドはドから数えていくと「全 全 半 全 全 全 半」という関係になり
これをDメジャーに当てはめると
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レとなりこれも勿論「全 全 半 全 全 全 半」となるので一緒ということですね。
音楽における度で使われる数字は少し特殊だという事を念頭に入れて、覚えてしまわれるといいかと思います!
鍵盤を用いない方法で説明はしたことが無かったので伝わっているか少し不安なのですが…
もしまだ疑問が抜けきらない様でしたらお気軽にご質問いただければと思います!
名無し様の音楽ライフが豊かなものとなる事を祈っております。
それでは!
なるほど、3-4度は常に半音ということですねー
疑問がなくなりました
こんな丁寧な回答をしていただきありがとうございました!
>名無し様
ご返答ありがとうございます!
疑問がなくなったとのお言葉を頂きホッと胸をなでおろしております笑
折角音楽が好きで、勉強を始めよう!と気合いを入れた所で躓かれてしまうのは本当に勿体ないですし、同じ音楽好きとして残念に感じてしまいますのでお答えできる範囲でしたら全力でお答えしていきますよ!笑
度については
https://norisroom.net/music/chordtheory/chord-12
こちらの記事でさらに詳しく書いていたりしますので、もしもっと興味をお持ちになられたらご一読ください。
それでは、また何か疑問など出てこられましたら遠慮なくコメントくださいね。
これからもお互い音楽を楽しんでいきましょう!
sus4のあたりまで読み進めてきましたが、未だにレを基準にした3度が理解できません、、(T-T)
1度から3度は全音→全音とありましたが、レを基準にしたときレとミが全音の関係なのでここでひとつ、次の全音はファとソなのでレソラになってしまいませんか?泣
全音=鍵盤2つ進む と覚えたらいいのかとしれませんが、
ミとファ♯の間は全音の関係だったりするんでしょうか??
ここ2日ほど長考していますが混乱の極みに至っております、、
文章が分かりづらいかもしれませんがアドバイスを頂けたらうれしいです!!
>やんやん様
ブログへの訪問とコメントありがとうございます!
悩まれてますね悩まれてますね~w
自分もここで引っ掛かって同じくうんうん唸った人間なのでやんやん様のお気持ちはほんとーーーーに痛い程理解できますよ!
というかここで躓くのはやはり僕だけじゃなかったんだと安心できますねw
大丈夫です。一緒に解決していきましょう!
さて、解答なのですが、とりあえず深呼吸をしましょう。もうやんやんさんはご自身でお答えを出されています。
そう、ミとファ#は全音の関係なのです!w
ミとファ#の関係は全音ではない!という固定概念が邪魔しちゃっているようですが、大丈夫です。
なにがなんでも鍵盤を2つ進んだ関係は「全音」です。
レ‐ミの関係も鍵盤2つ進んでいるので全音。
ミ‐ファ#の関係も鍵盤2つ進んでいるので全音です。
白鍵、黒鍵の固定概念を消し去っちゃいましょう!
全て等しく1つ進めば半音で、2つ進めば全音なのです。
なのでやんやんさんが仰っている
次の全音はファとソなので
という部分を見直さなければなりません。
レとミの次にくる全音はミとファ#になります。
そして次にくる半音はファ#とソということになりますね。
これを踏まえて
ドレミファソラシド
という音の進みを見た場合
全 全 半 全 全 全 半
という風に進んでいるのはわかりますでしょうか?
ドとレの関係は全音
レとミの関係は全音
ミとファの関係は半音
ファとソの関係は全音
ソとラの関係は全音
ラとシの関係は全音
シとドの関係は半音
ですよね。
全音は等しく鍵盤2つ進んでおり、半音は等しく鍵盤1つ進んでいると思います。
ではこれをレを基準にして考えてみましょう。
ドを基準にした時と全く同じように進めてみてください。
レを基準にして
全 全 半 全 全 全 半
全音は鍵盤二つ、半音は鍵盤1つ進めます。
答えはどうなりましたでしょうか。
レミファ#ソラシド#レ
となりますよね。
3度の音(三つ目の音)を見てみてください。しっかりとファ#となっていると思います。
何度も言いますがもうやんやんさんはご自身で答えを言っておられるので、本当に只々考えすぎてドツボにはまってしまっているだけだと思います!w
全 全 半 全 全 全 半
の音の進め方を基準の音を変えて全て同じように当てはめてみてください。
全て3度の音はメジャーコードの3度の音と合致すると思います。
落ち着きましょう。何度も言います。ドツボにハマっているだけです。
やんやんさんはもう正解を導き出されていますから。
これでもまだ分からない!!という場合はとことんお付き合いしますのでまたコメントを頂ければと思います!
どうかドツボから抜け出される事を願っておりますね!
最近ピアノ習い始めた隠居おじさんです。
めちゃくちゃ勉強なりました!
面白くてわかりやすい記事、ありがとうございました!
>taki様
コメントありがとうございます!
そう言って頂けて何よりです!
ピアノコードは実は難しくないんだよ、ということをお伝え出来ていればうれしく思います。
ピアノ楽しんで続けてくださいね!