”この記事からこのブログに来られた方はこちらから読まれる事をお勧めします。
この記事は補足記事となります。”
やっぱりこの部分は理解が難しい方も多い様なので補足です。
[ad#co-1]減1度なんて言葉は存在しない、について
この記事でも書いた
※1度については「減」音程はありません。
度は「音の間隔」を表すものなので、たとえ1度から半音下の音でもそれは「増1度」の関係と同じという事になります。
「ドード#」の関係と同じ間隔という捉え方ですね。なのでそもそも「減1度」という間隔は存在しない。という考えに基づきます。
「ドー半音下のシ」は「増1度」です。
の部分について掘り下げて書いてみようと思います。例の如くわかり易く完全1度はドの音とします。
度についての詳しい話の中で「長」や「増」「短」「減」などの言葉を使うのは半音分の変化を表す時だという書き方をしましたが、、、これがちょっと混乱を招く言い方だったかなーと反省しておりまして。
どういうことかと言いますと、繰り返しになりますが「度」とは「1度の音から見て、指定したい音がどれくらい離れているか」という「幅、広さ」を表す物ですという事。
もっとかみ砕いて言うと
ドの音(基準の音)からレの音を指示したい場合に
「ドの音を1音上に上げたい(変更したい)から『長2度』という言葉を使う」
とか
ドの音(基準の音)からファ#の音を指示したい場合に
「ドの音を4.5音上に上げたい(変更したい)から『増4度』という言葉を使う」
という事では無く
あくまでも
「ドの音からレの音は1音分の幅があるので『長2度』という言葉を使って」レを指示する
「ドの音からファ#の音は4.5音分の幅があるので『増4度』という言葉を使って」ファ#を指示する
(2018/5/22 訂正:記入の数字に誤りがありましたので訂正いたします。申し訳ありませんでした。)
「ドの音からファ#の音は3音分の幅があるので『増4度』という言葉を使って」ファ#を指示する
という事です。
この違いわかりますでしょうか。
前者は意識の中で「ドの音をレやファ#の音に変える、変更する」という意識なので頭の中では1音しか意識していませんね。(ドの音をレやファ#に「変えて」してしまっている為)
後者は意識の中で「ドの音とレやファ#との音の『間隔、幅』を意識している」ので頭の中ではドの音とレやファ#との2音の音をしっかりと意識しています。
この点で明確に意識は違ういますね。
図で言うとこんな感じ
前者
後者
という感じですかね。完全1度の音を変更しているか、そこからの幅を意識しているかで明確に意識は違うのが分かるかと思います。
そして「度」とは後者の意識でそれぞれの音を指定していくものです。
なので
この事から「減1度」という言葉は存在しない、という事になるんですね。
「減1度という言葉が無い」という部分にピンとこない人は多分前者の「音を変更する」という意識で「度」という物を捉えられている方なのではないかなと思います。
っていう感じで繰り返しますが度は幅で捉える物なので、完全1度から半音下の音は「ド―ド#」の幅と同じだから「増1度」という事になります。
お分かりいただけたでしょうか。
ねー、ホントに度はややこしいですね
ちなみに言うと僕も最初は思いっきり前者で考えていました笑
だから僕も例にもれず「減1度が存在しないとはどういうこっちゃ!?」と悩まされた一人でございます笑
あなた一人じゃないから安心していいよ!
分かる人は感覚でぱっと分かっちゃうみたいですねこれ。こういう人はホントに分からない事が分からないので一生分かり合えることは無いでしょう。
理系と文系が分かり合えないみたいなもんです。諦めて自分のやり方を模索しましょ。ね。
という分けで以上で補足となります。ちょっとでも理解してくれる人が増えたら嬉しいぞ。僕は。
分からない事がこのブログで出て来たら遠慮なくメッセージなりコメントなり下さいね!
この記事にも書いてあるんですが、このブログを始めたきっかけは「自分が持っているピアノコードに対する知識の共有」でして。
ありがたいことにホントにちょくちょくですがコメントで「理解できてなかったとこが理解できました」と言って頂いたり、メールで「ここが分からないのですが教えていただけますか」などと送ってくださる方がいてくださったりと、当初思い描いていた感じでこのブログを利用して頂けているんだ!って目に見える形となって返って来る事がありまして。
書いててよかったなーと実感している次第でございます。
今回の補足もそのメールが発端だったりします。
ブログってコメント欄を設けていてもなかなか利用されることなく、結構一方通行になりがちなツールだったりするのでこういう事はホントに嬉しいのですよ笑
コメントついてる!と思って喜々と確認してもスパムでがっかりしたことも多々ですからね笑
まぁ、このブログを読んでくださっている人数の絶対数がまだまだ少ないってのも要因だという事はわかっているのでね。頑張って更新していこうと思っている次第ですよ。
もしコードについての記事を読んで分からない所があったり、もっとここ掘り下げて!っていう要望などありましたら遠慮なくコメなりメールなり送って下さいね。
ちなみにメールは
nsmusicbox☆norisroom.net
(☆を@に変えてね)
にて受け付けております。
そういうのいつでもウェルカムスタンスな僕なので。
ってなわけで、久しぶりのコードの覚え方記事の更新でした。
読んでくださってありがとうございましたー!
Noriさん、はじめまして。
私はフルートを中学の頃からやっていて、2年前に憧れのボサノヴァバンドに入れてもらいました。
そこで、コードしかない楽譜でアドリブが吹けない!という壁に当たって、
今までは、いい感じのアドリブ演奏を長を変えたりして、耳コピでやっていました。
それでも楽しいのですが、コードを覚えたら自由度が広がりそうで、勉強しようと思って、
Noriさんのブログがとてもわかりやすかったので、読み進めています。
そこで、メールで質問してもいいとのことでしたので、
質問させてください。
コードを見て、ピアノで和音(なめらかな進行ではないです)をひけますが、フルートになると固まってしまいます。
ピアノの単音弾きのアドリブ演奏も大好きです。アドリブのこつはありますか?
もし何かヒントをいただけたら嬉しいです。
>sao様
(初めに断っておきます…返事アホほど長くなってしまいました…wすみませんw)
初めまして!ブログへのコメントありがとうございます!
ボサノバ!!素敵ですよねー!ロック畑の人間ですので詳しいわけではないのですが、スタンゲッツはよく聞いたりしていますw
さてアドリブのコツという事ですが、いい感じなアドリブ演奏を調を変えて耳コピでやられているとの事なのでそこまでやられているのであればもうほぼ出来ているのではないかと思います!
というか凄いですね…その発想!
読んでいてなるほどそんな練習方法が…と思わず声にだしてしまいましたw
アドリブなんてのはその単語が意味するように「自由に」自分の思うままに弾けばいいんですよ。というのが究極な意味での答えにはなりますが
求められている答えがそうでないのは僕もその道を通った事がありますのでとてもお気持ちわかりますw
という事で恐らくsao様がたどり着きたい場所へ行く為の知識の得方ですが
「コードの構成音を知る」事と、このブログでは取り扱っていないのですが「キー」と「スケール」という物を勉強される事をお勧めします。
まずはこのブログで「コードの構成音を知る」事から始められれば良いかなと。
構成音をある程度このブログで把握できましたら、まずはメンバーからもらったコード譜面でアドリブを弾く際に「そこで使われているコードの構成音のみ」で適当に弾いてみましょう。
まだその段階ではプロが演奏しているようなお洒落な演奏でなくても大丈夫です。この段階でそれはまず無理ですので。
とにかく「sao様が」「自分の思うままに」「演奏をしてみる」事が大事なのです。
恐らくその「自分の思うままに」という部分で「これであっているのか?」という不安に襲われるために「アドリブは出来ない」と思われているのだと予想するのですが、大丈夫です。
「コードの構成音を外れない限り」はまずどんなアドリブをかましても不正解という事はありません。
「AM7」が使われているのであれば「ラ ド# ミ ソ#」の4音で、A#dimが使われているのであれば「ラ# ド# ミ」の3音で。リズムはどんなものでも構いません、「思うままに」弾いてみましょう。
これがまず「アドリブ」の入り口になります。
ここで一番大事なのは「羞恥心を捨てる事」ですw
でも大丈夫。コードの構成音を勉強して「正解の音しか鳴らしていない」状態なので間違いなわけはないのですから。自信を持ちましょう。
(この「自信を持つ」ために理論を勉強するわけですからね。勉強されたsao様は大いにどや顔で吹けばいいのです。)
ここで違和感のないもの(繰り返しますがお洒落じゃなくて大丈夫です)が吹けるようになればひとまずアドリブは成功ですね!
それでここまでくれば「こんなもさいものを吹きたい分けじゃないんです。。。」と言う状態になるかなと。
そこまでくればアドリブの第2段階ですね。順調です。とても順調です。
さてここからはこのブログでは取り扱ってはいないのですが、キーやスケールの出番です。
ただ、調を変える事が出来るのであれば恐らくキー(調)についてはご存知なのかなと。
それをご存知なのであればその調の「ドレミファソラシ」という物は分かるかなと。
所謂移動ドという奴ですが。
例えばキーがE(ホ長調)の曲の場合ですと「ミファ#ソ#ラシド#レ#ミ」がこのキーにおける「ドレミファソラシ」ですよね。
誤解を恐れずに言ってしまえばこの「ドレミファソラシ(Eの場合はミファ#ソ#ラシド#レ#ミ)」はキーがEの間はいくら使っても間違いではないんですよ。
ちょっとそれますが
この動画ご存知でしょうか
https://www.youtube.com/watch?v=12NRtehNlnA
一つのコード進行で色んな曲のメドレーを作っている動画なのですが、こんなに曲があるのにコード進行は一緒なんですね。
この動画の曲はキーはCでメロディで使っている音は「ドレミファソラシ」です。全部の曲。
1つのコード進行に対してこんなにも色んなメロディをつける事が可能なんですよ。
これを思うと一つくらいsao様の考えたメロディをこのコード進行に当てはめたっていいじゃないか!って思えてきませんか?w
アドリブって結局はこういう事なんじゃないかと自分は思っています。
さて話はそれましたが、例えばメンバーさんに貰ったコード進行のキーがEだとするとコードの如何に関わらず「ミファ#ソ#ラシド#レ#ミ」で何か弾いて見ましょう。
何カ所か違和感を覚えると思いますが、逆に何カ所かはコードの構成音にない音を使っているにも関わらずばちーんとはまる箇所もあると思います。
それが見つけられれば第2段階クリアです!おめでとうございます。
コードの構成音以外でsao様の作ったアドリブが成功した瞬間ですね。順調です。とても順調です。
そしてこれが最後。
「ミファ#ソ#ラシド#レ#ミ」を使って弾いていて「違和感を覚えた箇所」のコードを見てみましょう。
そうですね…例えばそれは「E#dim」コードだったり、「(m7)」が乗っていたりしませんか?
ここで大事なのは「ドレミファソラシ(ミファ#ソ#ラシド#レ#ミ)」にない音が使われているコードかどうかという事。
ジャズやボサノバはこの「外れている箇所」がとても大事で、かつ「お洒落さを決定づける音」なんですね。
そのキーからあえて音を外しているにも関わらず違和感がない、さらには味になっている。的な。小憎いやつですね。
これはドレミファソラシ(Eの場合はミファ#ソ#ラシド#レ#ミ)の音から外れていてもかまいません。
その外し感がそのままお洒落感、もっというとその箇所の特徴に、繋がっているので。
これは今sao様がやられている練習のプロの方のアドリブの耳コピを譜面に起こしてその上にコード進行を書いてみると面白いように分かると思いますよ。
プロはこのコードの時に構成音じゃないこんな音を使っていたのか!なんでこんなお洒落にひびくねん!という具合に。
そしてそれをsao様もアドリブの最中に真似てみてください。最初は真似でいいんです。続けていけば必ずそれはオリジナリティにつながります。
さぁここまでくればあとは1~3段階のミックスです。
無難にコードの構成音で攻めるか、そのキーにおけるドレミファソラシを使うのか、はたまたそこには無いけれどこれ使うとお洒落なんだ!と分析して自分の物にしたものを使うのか。
それを自由に組み合わせてsao様が楽しく弾いた物が、一番最初にかいた『アドリブなんてのはその単語が意味するように「自由に」自分の思うままに弾けばいいんですよ。というのが究極な意味での答えにはなりますが』に繋がるわけですね。
どうでしょうか?殴り書きしましたがアドリブのヒントにはなったかなと。
例の如く無駄に長く記事1本分の返信という分けの分からないことになってしまいましたが…w
ここまで読んで頂きありがとうございましたw
sao様の悩みの解決への一助となれば幸いでございます。
最後に
3段階まで行けばおそらく「スケール」という物も気になりだしておられる事だと思うのでもし気になられるようでしたら「チャーチモード ジャズ」などで調べてみてください。
3段階の発展形がそこにはあると思います。
それでは!これからもお互い音楽楽しんでいきましょう!
これに対してもし分からない事、もっとここ詳しく!などありましたらご遠慮なく!
この返事のせいで自分で自分の記事を軽く荒らしているのでwもし何かありましたら
nsmusicbox★norisroom.net
(黒の★を@に変えてくださいね)
まで送って頂ければと思います。
ではでは!ブログへの訪問とコメントありがとうございました!